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【芸術鑑賞教室】大川義秋さん "秋のソロコンサート"

 11月8日(金)、令和6年度芸術鑑賞教室として、国内外でご活躍されている双葉町出身の箏奏者 大川義秋さんにお越しいただき、" 秋のソロコンサート in 只見高校 " を開催しました。昨年同様、只見中学校の生徒も招待して行った今回の公演では、本校の音楽の授業でも扱う和楽器『箏』のプロの演奏に、生徒も終始魅了されている様子でした。

━ 公演内容等 ━

 まず初めに、JPOPメドレーを華麗に演奏された大川さん。なかなか聴くことのできないプロの演奏を前に、会場の全員が心惹かれます。続いて、お正月に必ずと言っていいほど耳にする箏曲 "春の海" や古典箏曲、そして、ご自身のオリジナル曲も披露いただきました。さらに、衣装を替えてスタートした後半の公演では、比較的小さな箏を持ちながら、生徒の間近を歩いて演奏するというサプライズ演出を行っていただきました。
 また、公演の途中、ご自身のこれまでの経験についてもお話いただきました。東日本大震災の影響により、双葉町から埼玉県へ避難された大川さん。同県の高校に入学後、震災のことを触れられたくないという思いから、廃部寸前かつ部員0人の邦楽部へ入部した際に『箏』と出逢います。偶然出逢った『箏』が痛んだ心の傷を癒してくれ、現在は「傷ついた方々の希望の光になりたい。」という思いを胸に活動されているとのこと。
 ご自身の大きな転機となった出来事についてお話いただいた後、今度は生徒と将来の夢や目標について話し合う場面もありました。

公演開始とともに、JPOPメドレーを披露される大川さん
(なんと、衣装はご自身で作製されているとのこと)
小さめの箏を持ち、生徒の間近を歩きながら演奏
終盤には校長先生も演奏に参加!
生徒よりお礼の言葉
最後に1曲、アンコールも行っていただきました

 今回の公演を通して、本物の芸術を体感するとともに、大川さんの圧巻の演奏や暖かい言葉に勇気づけられた生徒も多いことと思います。

 素晴らしい箏の演奏に加え、ご自身、そして生徒の進路についても親身になってお話いただいた大川義秋さん、かけがえのない時間をありがとうございました。

━ プロフィール等 ━